常勤医師は正職員として病院に在籍し、雇用保険に加入してボーナスを受け取ったりします。また、一定の勤務先で長期的に働くことで、患者さんや同僚との信頼関係を築きやすくなります。精神科医師は患者さんの心の状態を把握することが重要なので、常勤であればその点が有利になるでしょう。常勤である方が患者と密に接することができるということです。

一方、非常勤医師はアルバイトとして病院に出向き、時給や日給で報酬を得ます。非常勤医師は自分の都合に合わせて勤務先や時間を選べる自由度が高いです。

しかし、非常勤医師はボーナスや福利厚生がないことが多く、安定した収入を得ることが難しいかもしれません。また、非常勤医師は患者さんや同僚との関係性が希薄になりがちで、精神科医師としてのスキルアップやキャリア形成に不利になる可能性もあります。ただ、非常勤での勤務になると患者との接点が少ない分、精神的な不安も減ると考えられます。自信の体調や精神面を考えた勤務がいいでしょう。

賃金構造基本統計調査による各診療科目の平均年収について

厚生労働省が発表した令和4年賃金構造基本統計調査1によると、医師の平均年収は約1300万円でした。診療科目別に見ると、以下のようになっています。

• 1位 脳神経外科：約14800万円
• 2位 産婦人科：約1466万円
• 3位 外科：約1374万円
• 4位 麻酔科：約1335万円
• 5位 整形外科：約1289万円
• 6位 呼吸器科・消化器科・循環器科：約1267万円
• 7位 内科：約1247万円
• 8位 精神科：約1230万円
• 9位 小児科：約1220万円
• 10位 救急科：約1215万円

となっており、精神科は普通の年収と言えるかもしれません。全体での数字ですので、開業医に場合は大きくことなります。

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